ている運はかなり強い
「いやー、ありがとうございました!」
「おやすいご用ですよ。どうせあの会社も日本へのとっかかりが欲しくて私と契約したんでしょう。佐島建設さんほど大きな会社が使って下されば波及効果も大きいはずです」
いやうちのじじいはただ欲しいだけで、使うかどうか……とは言わなかった。ハワイ prada
二人は、正式な契約を交した後、空港まで一緒に移動し、国内線と国際線に別れた。彼はミュンヘンに帰り、要は日本に向かったというわけだ。
もちろん、電話の電源は落としていた。だから何度かけても電話が繋がらなかったのだ。
そして美音は、要の携帯電話にたまった弾かれたメールの数を見せられて呆然とする。
日に何度も、朝となく夜となく、要は美音に向けてメールを送ってくれていた。
「要さん、本当にごめんなさい!」
子どもみたいにすねて、やえさんにまで言いつけて、挙げ句の果てにあんな遠くにまで行かせてしまって…と、美音はひたすら謝った。
ごめんなさい、たとえもう付合いきれないと引導を渡すためでも、ここに来てくれて嬉しかった、ありがとう…。
一息にそう言ったあと、美音は恐る恐る要を見上げた。
「まったくね、君をどうしたものかな?」
要は、そんなセリフとともに考え込む。
もうどうにでもして下さい…と美音はますます消え入りそうな声で言った。
殴るなり蹴るなり捨てるなり、要さんの気の済むように…と。
「じゃあ、やっぱり君には佐島美音になってもらうしかないね」
殴るよりも蹴るよりもそれが一番効果的だと思う。prada マトラッセ
君には一生おれといっしょにいてもらう。あのくそじじいとくそ兄貴、ついでにお袋まで含めた佐島家の一員になるってけっこう罰ゲーム的だ。
そもそも捨てるなんてあり得ない。考えたくもない。今回のことで思い知ったよ…。
と、要はなんだか美音には理解不能の笑みを浮かべて言った。
「世界のどこに飛ばされても、君のいるところに帰りたいって気持ちは変えられない。遠ければ遠いほど、難しければ難しいほど、君に会いたいって気持ちが大きくなる。で、おれはそのパワーで全部の問題を越えることが出来る。おまけに、今回みたいなラッキーな出会いが降ってくる」
「ラッキーな出会いは関係ないでしょ?」
「それはどうだろう…あのくそじじいに言わせると、君の持っている運はかなり強いらしいから、多分おれもその影響を受けてるんじゃないかな?」
「まさか」
「全く伝手の
http://www.chengixin517.com/ prada マテラッセ
by okokabcd
| 2013-08-29 09:58